ギター指板の補修

ギターの指板(フィンガー・ボード)は、天然の木材が使用されており、普段から手入れをしていても、木材の個性の違いにより、極まれにクラックが入ることがあります。
今回は、ローズウッド指板のクラックの補修をしました。

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補修部位


左下の部分に横方向のクラックが入っているのが判るでしょうか?


用意するものは以下の通り

 ●ローズウッドの角材(指板と同じ材質のもの)
  自分は東急ハンズにて適当なサイズ、似た色のものを購入
  おそらく他お客様の特定用途に切り出した余り材で最長部160mm
  で260円(この材、触ってるだけで気持ちが良いですね)

 ●木工用接着剤(乾いたときに透明になるも)
  木工用瞬間接着剤でも良いのですが、自分の場合はローズウッド粉
  を煉り込み、クラックに詰めるため、多少時間をかけて乾く木工用
  セメンダインを使用(速乾とありますが、数分間はやわらかい)

 ●ローズウッド粉を削り出したり、煉り込んだウッドを削るヤスリ数種

 ●仕上げ用ヤスリ800~1000番程度
  フラットに仕上げるため、平らな板や棒を使用

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ローズウッド材

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ヤスリ数種


まずは補修する指版の油分をふき取り、汚れや細かな埃等を歯ブラシやエアダスターで除去します。

次にローズウッドの木材をヤスリで削り、木粉を作ります。
その時、指板の補修部位と同じ色の部分を削り出します。今回は比較的黒い部分を削り出しています。
指板に使用されてるだけあり、流石にかなり堅く、時間もかかります。
堅い上に粘りがあるのでしょうか?アルミや木製家具の面取り加工とはレベルが違います。

木工用接着剤を適量とり、削り出した木粉を煉り込み、パテ状にします。

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クラック部と同時に、少し気になる溝にもパテ状になった木粉入り接着剤をヘラ等で強めに煉り込んでいきます。
煉り込みは周囲の部位に対し凸となるように塗りますが、あまり凸部を高く広く残すと、後の仕上げで結構大変になります。

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接着剤が完全に乾いたら(自分の場合は夜の作業だったこともあり、まる一日置きました)、粗削り~精密削りの手順で指板を削り、補修部を周囲になじませていきます(堅く、時間もかかります)。
仕上げは800~1000番位の紙ヤスリで行います。
元々周囲も堅いので、ヤスリは多少広めにかけても元の指板が変形することはないので、全体を磨き上げるように研磨します。

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最後に歯ブラシ等で磨き上げ、汚れや木粉を除去した後にオレンジオイルやレモンオイルで手入れをして完成です。
因みに自分は米HOWARD社製のオレンジオイルを使用しています。

補修後も、何の問題もなく演奏できています。
自分の場合は、購入店に持っていく時間が無かったため(満員電車での持ち運びも嫌だし、クルマの駐車スペースも無いので)に、自分で補修しましたが、工具が上手くそろわない方や、ギターそのものの価値が高い(ビンテージ級、ヒストリックモデル等)のものには推奨しません。信頼のおけるリペアショップで修理するのが本来の正統派スタイルなのであります。

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